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GoogleのGORIN(ゴリン)について分かりやすくまとめてみました

GoogleのGORINプロジェクトってなに?

について詳細かつできる限り分かりやすくまとめてみました!

 

GORINプロジェクトとは簡潔にまとめると、ユーザビリティ向上と

機械学習により広告成果を向上させるためにGoogleが提唱する5つのフレームワークになります。

 

GORINについて理解するためには、前提としてGoogleGoogleアドワーズで何を実現したいのかというビジョンを理解する必要があります。

 

Googleがやりたいことは

ユーザーが求めた情報を正しく・適切なタイミングで届ける

ということです。

 

これが実現できれば、ユーザビリティが向上し、広告成果の向上にも繋がるという考えです。

 

このビジョンを達成するためのアカウント設定を5つのフレームワークを使って1度見直してみましょうという取り組みがGORINプロジェクトです。

 

その5つのフレームワークがこちらの図になります。

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まず一番上の「Simplification(アカウントの簡素化)」、つまり現在のアカウント構造をシンプルにしましょう、というところからスタートします。

 

Simplificationについて重要なキーワードが

アカウントの簡素化

アドユニークネス

自動入札

この3つです。

 

前提として日本のアカウントの特徴として非常に細かく広告GPを分けていて、

その結果、広告グループの粒が非常に小さくなる傾向が強まっています。

広告の良し悪し、ひいては自動入札の精度を判断するにはクリックにしろコンバージョンにしろ、ある程度の量が必要になりますが、広告グループが細かすぎるがゆえに量の観点が抜けてしまい、システム側で「この広告がいいのかどうか分からない状態が続いている」アカウントが多くなってしまっています。

 

企業のウェブサイトのディレクトリ構造に沿った形で広告のアカウント構造を設計したとしたら、各コンテンツごとに集まる検索クエリは大量にあるはずです。そして、その検索クエリに紐付いているたくさんのシグナルをグーグルは保持していますので、「これはよい」「これは悪かった」と判別していくことができます。

 

サイトのディレクトリ、つまりユーザーのニーズに合わせてリンク先・KW・TDを出し分けたら1つのリンク先に対して1つの広告GPというシンプルなアカウント構造になります。

 

そうなった場合、ユーザーのニーズごとにTDの訴求が異なるはずなのでアカウント内に同じTDが存在しなくなるという考えがアドユニークネスになります。

 

また、このアカウント構成は、1つの広告GPに関連するKW・クエリの情報が集約されるので広告の良し悪し判断するためのデータ量が集まりやすい状態になっているので機械学習の精度も向上します。

なので、積極的に自動入札を導入することで広告成果の向上が見込めますし、統計的有意差を持ってクリエイティブの精査もできるようになります。

 

 

このアカウントのシンプル化を支えているのが、その下の「Reach」「Targeting」「AdFormat」の3点です。

 

■「Reach」

広告としてはできるだけ多くのユーザーにリーチしないと効果が見えませんし、統計的有意になる程度のサンプルがないと効果が判断できませんので、まずはちゃんとリーチが取れる設計をし広告表示機会損失を無くしていきます。

設定としては、「パートナーサイトへの配信」と「予算によるIMPシェアの損失」がなくなるような日予算設定が挙げられます。


 

■「Targeting」
リーチを広げた一方で、ただやみくもに広げすぎてもキャンペーンの効率は上がらないので、適切なターゲティングでユーザーのニーズやタイミングに合うように設定を行います。

設定としては、RLSAなどが挙げられます。

 

 

■「Ad/Format」

そして、リーチしたターゲットオーディエンスに対して伝える個別のメッセージが、広告フォーマットになります。

設定としては、広告ローテーションの最適化と広告表示オプションを設定することで、視認性を向上しユーザーの興味を喚起していきます。

 

 

「Measurement(計測)」は、ビジネスのステージに応じて変えていく必要があります。

 

例えば新しいプロダクトをローンチしたり新規事業を立ち上げるようなフェーズでは、インプレッションを拡げて認知を拡大する必要がありますし、集客であればクリック最大化、売上や登録であればコンバージョン最大化を目指してトラッキングしていく必要があります。

 

 

そこからさらにビジネスを成長させるためには、ラストクリックの貢献度だけではなくアトリビューション分析も踏まえた統合的な施策を行う場合はDDA(データ・ドリブン・アトリビューション)の導入も行います。

 

 

具体的に各フレームワークの中でどのような設定をするかは下記の図になります。

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以上がGoogleが提唱するGORINプロジェクトの内容になります。

 

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ありがとうございました!!

 

※参考記事

unyoo.jp